TP-Link Deco XE75 レビュー|Wi-Fi6E対応のメッシュWi-Fiルーターでネットが快適に!
ついにTP-Link(@tplinkjapan)のDecoシリーズからWi-Fi6E対応のメッシュWi-Fiルーター、Deco XE75が発売されました!
Deco XE75はDecoシリーズの最新モデルかつ、TP-Link初のWi-Fi6E対応製品です。
新規格であるWi-Fi6E(6GHz)を使えるようになったことで、端末上のWi-Fi速度はもちろんバックホール(Deco間の通信)も高速になっています。
バックホールが6GHzになっただけでそんなに速度は変わらないと疑っていましたが、予想以上に回線が早く安定することに驚きました。
この記事では今までメインで使っていたDeco X50とのサイズ・速度の比較、Wi-Fi6Eに対応してないスマホやパソコンでのメリットなどをレビューします。
結果から言うと、メッシュWi-Fiの決定版と言ってもいい性能のルーターでした。
Wi-Fi6Eに対応している数少ないルーターなので、ぜひ最後までお読みください。
本記事はメーカー様にサンプル品を提供していただき作成しています。
Deco XE75の特徴とスペック
まずはDeco XE75の特徴であるWi-Fi6Eから解説していきます。
Wi-Fi6Eとは?
現在、一般的なWi-Fi規格は5GHz帯のWi-Fi6で、Wi-Fi6Eは6GHz帯を使用した次世代の通信規格。
日本で広く普及しているiPhoneは現時点でWi-Fi6Eに非対応ですが、Wi-Fi6E対応デバイスがなくてもそのメリットを受けることは可能です。
具体的にはバックホール通信(Deco間の通信)で6GHz帯を使用するということ。
6GHzは一般家庭ではほとんど使われていないので、近隣の住宅からのWi-Fi電波の干渉を受けることなくスムーズな通信を実現。
メッシュWi-Fiではこのバックホール通信の安定がネットの快適さにつながるので、Deco XE75で早くも次世代通信を体感できます。
2022年12月現在ではWi-Fi6Eに対応したスマホなどは少なくPixel7 Proなど限られた端末のみですが、これからどんどんWi-Fi6E対応機種が増えていくことは確実でしょう。
また、Deco XE75はWi-Fi6E以外の機能面も充実しています。
例えば3種類のバンド合計は最大5400Mbps、最大200台のデバイスが接続可能。さすがに一般家庭では200台も接続する場面は考えにくいですね。
複数のDecoユニットを設置しても切り替えはシームレス、Wi-Fi名は1つのみで快適なネット環境を構築します。
Deco XE75のスペック
- 6GHz対応
- トライバンド対応
- AIメッシュ
- Decoアプリで簡単設定
規格 | Wi-Fi 6E IEEE 802.11ax(6GHz) IEEE 802.11ax/ac/n/a(5GHz) IEEE 802.11ax/n/b/g(2.4GHz) |
Wi-Fi速度 | AXE5400 6GHz:2402Mbps(802.11ax, HE160) 5GHz:2402Mbps(802.11ax, HE160) 2.4GHz:574Mbps(802.11ax) |
Wi-Fi範囲 | 3~5LDK(2パック) 1~3LDK(1パック) TP-Linkメッシュテクノロジー Deco同士をLANケーブルで有線接続して、より安定したネットワークを構築することも可能です(Ethernet backhaul) AIメッシュ ネットワーク環境を賢く学習し、各ご家庭に合った理想的なWiFiを提供します ハイゲインアンテナ×4(内蔵) 複数のアンテナが信号を増幅させより多くの方向と広いエリアをカバーします トライバンド 新たな6GHzがDecoユニット間専用のバックホールにもなり、WiFiパフォーマンスを向上させます ビームフォーミング クライアントに無線信号を集中させWiFi範囲を拡大します |
Wi-Fi性能 | 最上クラス(Very High) トライバンド 最適なパフォーマンスを得るためにデバイスを異なる帯域へ割り当てます 2×2 MU-MIMO 複数のMU-MIMO対応クライアントと同時に通信します OFDMA 複数のWiFi 6対応クライアントと同時に通信します 6ストリーム デバイスをより多くの帯域幅に接続させます |
動作モード | ルーターモード ブリッジモード |
Deco XE75のデザイン
ここからは開封と外観レビュー。
箱には最大の特徴であるWi-Fi6Eが大きく書いています。
今回提供してもらったものは2ユニット。
メッシュWi-Fiはルーターを複数設置してこそ性能を発揮します。
内容物は本体2ユニットの他に電源アダプタが2つ、LANケーブル、説明書類です。
- Deco XE75
- 電源アダプタ
- LANケーブル
- 説明書類
Deco XE75本体は筒状のシンプルなデザイン。
サイズは105 × 105 × 169 mmです。
本体下部には6Eがデザインされています。
Wi-Fi電波と合わさったロゴデザインがおしゃれですね。
本体上部のみブラックになっています。
背面はケーブルの接続面。
上からLANケーブル3つ、電源アダプタの差込口です。
LANケーブルは1つモデムに接続しても、残り2つもあるので接続するデバイスの幅が広がりますね。
底面は熱を逃がす通気孔。
ちなみにシリアルナンバーなどもあるので画像ではぼかしています。
ここで我が家のメインルーターであるDeco X50とサイズ比較。
デザイン面ではDeco XE75の上部がブラックになっているのがポイント。
Deco XE75は高さ169mmに対して、Deco X50は高さ114mm。
約50mmの差はけっこうありますね。
横幅はDeco XE75が105mm、Deco X50が110mmなのでほとんど変わりません。
サイズは高さがけっこう違いますね。
デザインはどちらもホワイトのシンプルなデザインなので、どんな部屋においても馴染むがDecoシリーズの特徴です。
Deco XE75の設定はアプリから
Deco XE75の設定はすべてアプリ「Deco」から行います。
ダウンロードは下記のリンクからどうぞ。もちろん無料です。
このアプリ、かなり優秀でDecoの起動方法から接続完了まですべて丁寧に教えてくれます。
とりあえず説明書は不要でアプリの手順通りにやれば誰でも簡単に使い始めることができます。
セットアップ中のDecoのランプで状況がわかるので、順番にアプリの説明に従っていきましょう。
あっという間に接続が完了しました。
設置場所の設定や細かい高速化設定もアプリから設定するので、一通りの機能をチェックしておくことをオススメします。
Deco XE75のレビュー
ここからはDeco XE75を設置するとネット回線がどうなるかを試してみました。
我が家は3LDK、約80㎡のマンションです。Deco XE75の設置場所は玄関近くの寝室とリビングに設置。
Deco XE75は2パックで最大500㎡をカバーするのですべての部屋で快適にネットにつながるようになりました。
設置前の5GHz
まずDeco XE75設置前はWi-Fi6E非対応のDeco X50を使用して測定。
正直、普通に使う分には特に不満のない速度です。
Deco XE75に変えるとスピードが上昇
次にDeco XE75にするとスピードが上昇!
この計測時にはダウンロード399Mbpsとかなりの速さ、混雑していない時間帯だと500Mbpsを記録することが何度もありました。
今までの自宅回線は最高でも450Mbps程度だったので、ルーターを変えるだけでこんなにも早くなることに驚き。
Deco XE75はバックホール(Deco間通信)にWi-Fi6Eを使用しているので、電波干渉を受けにくいことが高速回線を実現している要因の1つです。
それにしても予想以上に速くて安定していました。
Deco XE75のレビューまとめ
今回はDeco XE75をレビューしました。
数少ないWi-Fi6Eを搭載したメッシュWi-Fiルーターです。
家の中で少しWi-Fiが弱い場所があるという人はメッシュWi-Fiを導入すれば劇的にネット環境が改善されます。
どこでも快適にネットが使えるのは最高に楽しくて、常にWi-Fiの電波がMAXなのは気持ちいい。
記事執筆時点でAmazon価格が38,799円と少し躊躇してしまう価格ですが、2LDK以上の家であれば文句なしで導入を勧めたいメッシュWi-Fiルーター。
家では常にWi-Fiを使うので、価格より性能を重視するほうが結果的に満足度が高くなると思います。
1つのルーターでWi-Fi電波が常にMAXで使えるか不安なとき、家の一部にWi-Fiが弱い場所があるときは、ぜひDeco XE75を導入してみましょう。
気になったらぜひチェックしてみてください。今回の記事は以上です。