iPad Pro M4用Magic Keyboard レビュー|iPadを究極の作業マシンへ
最新のiPad Pro M4はそのパワフルな性能で「PC代替」として注目されています。
しかし、iPadを本当にノートPCのように活用するためには、タッチ操作やApple Pencilだけではなく、物理的なキーボードとトラックパッドの存在が鍵となります。そんなiPadをさらに進化させてくれるのが、Apple純正アクセサリであるiPad Pro M4用Magic Keyboardです。
iPad Pro M4用Magic Keyboardを実際に使ってみたので、本記事ではその魅力を徹底解説。iPadをノートPCのように活用したい方、特にクリエイティブワークやiPadをPCライクに使いたい方には必見のアクセサリです。
- iPadでタイピングができる
- トラックパッドが快適
- iPadをPCライクに使える
- フローティングデザイン
- 価格が高い
iPadがノートPCに変身?Magic Keyboardの魅力とは
「iPadをもっと生産的に使いたい」「ノートPCに負けない作業効率を求めている」そんな方にMagic Keyboardはピッタリです。Magic Keyboardを装着するだけで、iPadがまるでノートPCに変身したかのような操作感を提供。バックライト付きフルサイズキーボードに加え、マルチタッチ対応のトラックパッドを搭載しているため、リモートワークや外出先での作業もスムーズにこなせます。
ホワイトの外観は、シンプルながらも高級感があり、iPad本体と組み合わせると非常にスタイリッシュ。特にシルバーのiPadと合わせると、上品な統一感が生まれます。セットアップはiPadを磁気で装着するだけと非常に簡単です。
キーボードが使える快適さ
トラックパッドのおかげで、iPadOSのジェスチャー操作やマルチタスクがさらに快適に。バックライトキーボードで暗い場所でも作業効率を落とさない配慮がされています。さらにフローティングデザインで視野角を自由に調整でき、仕事や趣味のあらゆるシーンに対応可能です。
このアクセサリは、単なるキーボード以上の価値を提供し、iPad Proのポテンシャルを最大限に引き出します。もし、iPadをノートPCのように使いたいと考えているなら、このMagic Keyboardがその夢を叶えてくれるでしょう。あなたのiPadライフをワンランク上に引き上げてくれます。
優れたフローティング構造でiPadが宙に浮く
このMagic Keyboard最大の特徴は、iPadをまるで宙に浮かせるように設置できる「フローティングデザイン」です。背面にあるヒンジ部分で、iPadを持ち上げたような配置が可能になり、視野角を自由に調整できます。これにより、以下のようなメリットが得られます。
- 作業環境に合わせて角度調整が可能(約90度〜130度の範囲で無段階調整)
- iPadをノートPCのように使用できるため、作業効率が大幅に向上
- 安定感も抜群
iPadをしっかり固定しつつ、ぐらつくことがないため、カフェの狭いテーブルでも快適に使えます。マグネットでiPadを強力に吸着するため、外れる心配もありません。
打鍵感とキーストローク
Magic Keyboardのもう一つの強みは、MacBook並みの快適なタイピング体験を提供するバックライト付きキーボードです。実際に使ってみたところ、タイピング感は非常に優れており、以下のポイントが際立ちました。
- キーストローク:1mm程度の浅めのキーストロークですが、反応が良く、打鍵音も控えめ。オフィスやカフェなど静かな環境でも気兼ねなく使用可能です。
- キーピッチ:標準的なノートPC並みの19mmで、誤入力が少なく、快適なタイピングができます。
- バックライト:自動調光機能により、周囲の明るさに応じてバックライトが自動で調整。暗い場所でも視認性が高く、夜間の作業にも最適です。
- タイピング快適度:長文のブログ記事やメール、資料作成でもストレスを感じることはなく、快適に入力が可能です。
iPadでもトラックパッドが使える
Magic Keyboardには、マルチタッチトラックパッドが内蔵されているのでiPadがマウス不要の万能マシンになります。iPadOSのジェスチャー操作に完全対応しており、以下のような操作ができます。
- 3本指スワイプでアプリの切り替えやホーム画面への移動
- ピンチイン・アウトでのズーム
トラックパッドの反応は非常にスムーズで、遅延を感じることはありません。特にブラウジングやテキスト編集の際には、物理的なマウスがなくても不便を感じないほどの快適さです。Apple Pencilと併用することで、クリエイティブな作業も効率よく行えます。
iPad Pro M4用Magic Keyboard実際の使用感
Magic Keyboardを数週間使い込んだ結果、iPadがノートPCのように使える場面が増えました。具体的なシーン別にそのメリットを紹介します。
- ブログ執筆・文章作成:タイピングのしやすさから、長時間の執筆作業も問題なし。
- デザイン作業:トラックパッド操作でPowerPointやKeynoteのスライド編集もやりやすい。
- 外出先での作業:スリムなデザインなのでバッグにもすっきり収まり、持ち運びが簡単。スタンドの安定感が抜群で快適に作業ができる。
反対にデメリットはMagic Keyboardの最大の弱点とも言える価格です。
Apple公式価格で11インチ用は49,800円(税込)(2024年11月時点)とかなり高価です。この価格設定が購入のハードルになるかもしれませんが、予算に余裕がある方には、iPadをノートPCに近い体験で活用できるためおすすめです。
より手軽にキーボードを使いたい方には、Bluetooth接続のキーボードなどの選択肢を検討するのもアリだと思います。
Magic KeyboardはiPadの使い勝手を格段に引き上げてくれるアクセサリです。iPadをもっと本格的に使いたい、ノートPCに迫る体験をしたいという方にとっては、十分にその価値があります。最後に、いくつかの活用アイデアと、Magic Keyboardを最大限に活かすためのおすすめの使い方をご紹介します。
- 外出先での執筆・ノート作成:Magic Keyboardは、出先での執筆やノート作成に最適です。特にiPad専用のアプリ「Ulysses」や「Notion」などと組み合わせることで、より効率的なライティングが可能になります。バックライト付きのキーボードは、暗い場所でもタイピングしやすく、場所を選ばず作業を進められます。
- デスクトップワークスペースの拡張:iPadをMagic Keyboardに装着し、さらに外部ディスプレイに接続することで、デュアルスクリーンのような環境が実現できます。iPadOSの「ステージマネージャー」機能を活用すれば、複数のアプリを効率的に管理でき、デスクトップPCのような作業フローが可能です。
- クリエイティブワークの向上:iPadとApple Pencilの組み合わせは、クリエイティブ作業において無類の強さを発揮しますが、Magic Keyboardを併用することでさらに利便性が向上。例えば、Procreateでイラストを描きつつ、キーボードショートカットを活用して作業を効率化するなど、プロフェッショナルな作業環境を提供します。
Magic Keyboardは、他のアクセサリに比べて高価格ではありますが、唯一無二のフローティングデザインとタイピング体験、iPadをPCライクに使いたい方に最適です。ただし、MacBookを購入するか迷っている方は、素直にMacBookを買いましょう。
なぜかと言うとMacBookとiPad、どちらもAppleが誇る素晴らしいデバイスですが、購入後の満足度を左右するのは「何をしたいか」ではなく「何ができるか」です。macOSはソフトウェアの制約がなく複数作業の効率が段違い。
iPadは軽くて持ち運びに便利、Apple Pencilやタッチ操作も魅力的です。しかし、OSの違いによって、iPadはアプリの使用に制限があります。iPadOSでは動かないソフトウェアや制限された機能があるため、いざという時に「これができない!」という場面に直面することも。
MacBookはmacOSという「プロフェッショナル仕様のフルOS」を搭載しているため、どんなアプリでもデスクトップ版が使え、カスタマイズやファイル操作も自由自在。特に、デザイン、動画編集、プログラミング、専門的なツールを使いたい方にはMacBook一択です。
これが迷っているくらいならMacBookを買うべき理由です。
iPad Pro M4用Magic Keyboardのレビューまとめ
今回はiPad Pro M4用Magic Keyboardをレビューしました。
iPadを日常的に使いこなすための最強のアクセサリとして、「iPad Pro M4用Magic Keyboard」は非常に優れた製品であり、特に以下のようなユーザーにおすすめです。
- iPadをPCライクに活用したい方
- iPadでタイピングをしたい方
- 持ち運びしやすい高性能な作業環境を求める方
Magic Keyboardの購入を迷っている方は、現在のiPad使用の延長上でMagic Keyboardが必要か考えてみてください。iPadをフル活用するためのツールとして間違いなく価値あることは確かですが、MacBookのようなものが欲しいであれば最初からMacBookを買ったほうが幸せになれます。
今回の記事は以上になります。