TP-Link RE900XD レビュー|ルーター並みの高速通信ができるWi-Fi6対応中継機
自宅にWi-Fiが弱い場所があると、回線スピードが遅くなりストレスですよね。
そんなときに有効なのが中継機。
今回、TP-Link(@tplinkjapan)から発売されたRE900XDは、Wi-Fiの弱い場所でも高速で安定したWi-Fi接続を提供することができる中継機です。
今回、TP-LinkさんからRE900XDを提供していただきましたので機能や性能をレビューしていきます。
中継機にしてはルーターと同じくらいの大きめサイズですが、広範囲をカバーし、ネット速度が大幅に改善できた高スペック中継機でした。
本記事はメーカー様にサンプル品を提供していただき作成しています。
TP-Link RE900XDの特徴とスペック
TP-Link RE900XDは、TP-Linkの中でもかなり高速なWi-Fi中継機。
家の中でWi-Fiの圏外や電波が届きにくい場所でも、この中継機を使用することで高速なインターネット接続が可能になります。
また、160MHzチャンネルでより速く、ビームフォーミングでWi-Fiのカバー範囲が広がり、電波の飛びやすさも向上します。
ワイヤレス規格 | IEEE 802.11a/n/ac/ax 5GHz, IEEE 802.11b/g/n/ax 2.4GHz |
周波数範囲 | 2.4GHz及び5GHz |
受信感度 | 5GHz: 11ax HE20 MCS0:-93dBm, 11ax HE20 MCS11:-62dBm 11ax HE40 MCS0:-90dBm, 11ax HE40 MCS11:-59dBm 11ax HE80 MCS0:-87dBm, 11ax HE80 MCS11:-56dBm 11ax HE160 MCS0:-84dBm, 11ax HE160 MCS11:-53dBm 2.4GHz: 11ax HE20 MCS0:-95dBm, 11ax HE20 MCS11:-64dBm 11ax HE40 MCS0:-92dBm, 11ax HE40 MCS11:-62dBm |
ワイヤレス機能 | LEDコントロール アクセスコントロール 電源スケジュール Wi-Fi範囲設定 |
ワイヤレスセキュリティ | WPA/WPA-PSK2/WPA3 |
動作モード | 中継器モード/アクセスポイントモード(ブリッジモード) |
ポート | 2.5Gbpsマルチギガポート×1 ギガビットポート×2 |
高速通信を実現した中継機
8ストリームに対応し合計6000Mbps(5GHz 4804Mbps・2,4GHz 1148Mbps)の超高速接続を実現し、複数の端末での同時利用も快適に行うことができます。
また、一般的な80MHzでの接続と比べて2倍の160MHzチャンネルでより高速なネットワークスピードを提供します。
OFDMAとMU-MIMOでスムーズに繋がる
OFDMAとMU-MIMOを組み合わせて、速度を落とさず快適にネットができます。
OFDMAは、アップロードとダウンロードの両方で複数の接続端末のデータを効率的に伝送するのに役立ちます。
さらにMU-MIMOがアップロードとダウンロードの両方で動作するので、動画ストリーミングやオンラインゲーム等を同時に行うのにも十分な帯域幅があります。
OFDMAは「Orthogonal Frequency Division Multiple Access」のこと。データを最も効率よく送信するための通信方式
MU-MIMOとは、「Multiple Input Multiple Output」のこと。複数デバイスと通信するときにデータの順番待ちをなくす機能。
TP-Link RE900XDのデザイン
さっそく開封しながら本体デザインや付属品を見ていきます。
本体は外部にアンテナのないスリムなデザイン。サイズは200 × 189 × 59 mmと中継機にしては少し大きめ。
内容物はRE900XD本体の他に電源アダプタ、LANケーブル、スタンド、説明書類です。
- RE900XD本体
- 電源アダプタ
- LANケーブル
- スタンド
- 説明書類
前面にはWPSボタンと各LEDランプが配置されています。
- Power
- 2.4GHz
- 5GHz
- シグナルインジケータ
- 1G LAN 1
- 1G LAN 2
- 2.5G LAN 3
背面は壁掛けをするときの穴が空いています。
ここにスタンドを差し込んで壁にネジで取り付けます。
上面は放熱のためのスリットが入っています。
高性能な分、発熱もそれなりにあるので排熱の仕組みは大事ですね。
底面も排熱のためのスリットとスタンドを差し込むための穴があります。
背面はリセットスイッチ、1Gbps LAN1、1Gbps LAN2、2.5Gbps LAN3、電源ボタンが配置。
2.5Gbps LANは2Gbps以上の回線を契約することでさらなる高速通信を体感することができます。
もうここまでくるとルーター並み高性能の中継機という印象です。
また、付属のスタンドを使用することで縦置き、横置き、壁掛けの3つのスタイルで設置することが可能。
一番ベーシックな縦置きはこちら。
スタンドを使うことでより安定感が増すので、どの置き方でもスタンドは必須と言っていいでしょう。
次は横置き。
横置きにすることで高さのない場所にも設置できます。横置きのほうがRE900XD自体があまり目立たない感じ。
最後に壁掛けは本体横にスタンドを設置。
ネジを使うこともあり、家庭内では壁掛けよりも縦置きか横置きが使いやすいのではないでしょうか。
RE900XDを設置すると電波強度はどうなった?
ここからはRE900XDを設置して電波強度がどうなったかを書いていきます。
初期設定はアプリ「Tether」を使い、案内通りに進めていけば簡単に接続できるのが便利。
とても使いやすいアプリで細かな設定などすべてアプリで完結します。
中継機なしの回線スピード
まずは古いルーターを引っ張りだして、一般的にWi-Fiが入りづらいとされるお風呂場で測定してみました。
すぐ横で計測すれば300〜400Mbpsは出るルーターです。
ダウンロードが100Mbpsほどでかなり遅いですね。
ネット程度であれば気にならない速度かもしれませんが、複数のデバイスを同時に接続するとキツくなってくるスピードです。
RE900XD設置後の回線スピード
次にちょうど中間点にRE900XDを設置するとダウンロードが403Mbpsに大幅アップ。
ルーターのすぐ横で計測するのと変わらない速度に改善することができました。
この結果からもわかるように、中継機を設置すると家の中のWi-Fi性能が大幅にアップします。
壁に囲まれたお風呂やトイレ、ルーターから離れた部屋などWi-Fiが弱くなりやすいと感じている場合は中継機がかなり効果的です。
RE900XDを設置で電波強度が向上
ちなみにRE700Xとも速度比較してみましたが、RE900XDのほうが高速で安定したスピードでした。
RE700XはRE900XDに比べて性能は劣りますが、コンパクトでコンセントに直挿しできる中継機なのでこちらもおすすめです。
レビューもしているので下記のリンクからどうぞ。
TP-Link RE900XDのレビューまとめ
TP-Link RE900XDは、高速で広範囲のWi-Fiを提供できる高スペック中継機でした。
またデュアルバンドWi-Fi、ギガビットイーサネットポート、ブリッジモードなどの便利な機能を備えています。
環境に合わせて設置することで、高速で安定したWi-Fi接続を実現することができるため、Wi-Fi範囲を広げたい人にはおすすめの製品。
最後に良いところと気になるところをまとめます。
中継機にしてはサイズが大きいことがデメリットではあるものの、とにかく最高の環境でネットを楽しみたい人はぜひ使ってほしい中継機でした。
今回の記事は以上になります。気になったらぜひチェックしてみてください。